構想段階から数年間を経て、 佐川おもちゃ美術館 が本日いよいよ開館となりました。誠におめでとうございます!6月25日にオープンした「まきのさんの道の駅・佐川(設計:若竹まちづくり研究所・STUDIO YY・ワークステーションJV)」に隣接する形でのオープン初日。
多くの来館者が来られる中、天候不順な雨交じりの南側の庭では自伐型林業チームによる伐倒の実演。内部の空間は、ショップボット技術と在来技術を掛け合わせた大型什器や、山から探しだした木の様々な姿を点在させた大空間となっています。NHKの「らんまん」でより一層知られるようになった牧野富太郎博士にゆかりのある山から考えることを構想の出発点としながら、「加工を前提とした木」を見るのではなく「山に存在する多様な生態系を担う植物」を見るころで生まれる設計を心がけました。ものづくりの目線を考えることで、山仕事を生業にする人達から、造形としてつくりこむデザイナーや職人までを自然に繋ぐことができる空間を目指しています。このような視線によって生まれる空間が、訪れる子どもたちをはじめとする多世代の方々に心地の良さを感じでもらえれば、と思います。
関係者の皆様には最後まで「本当に完成するのか?」と多大なご心労をお掛けする中、本当にお世話になり感謝を伝えきれません。一方で、最後までものづくりのチーム力を崩さず共に疾走してくださった工事関係者(山の仕事から細部のデザインまで)の皆様、改めて本当にありがとうございました!
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